日本と韓国でどう違う?日韓夫婦の子育てあるある~韓国のオモニムは最強②~

みなさんこんにちは!すし子ママです

前回のすーの出産後のエピソードに続き、今回は韓国に引っ越した後の韓国での子育てについて2つ、ご紹介したいと思います!


1⃣マルチに大活躍ソンスゴン

みなさん、ソンスゴンって何か知っていますか?赤ちゃんのお世話に欠かせないあの小さくて四角いもの!

そう、ガーゼハンカチです

韓国語でソンスゴン(손수건)といったらハンカチ全般を指すのですが、赤ちゃんのいる家庭で「좀, 손수건 가져와~」(ちょっと、ハンカチ持ってきて~)と言われたら明らかに赤ちゃん用のガーゼハンカチのことです。

このソンスゴンですが、すーが生まれる時に自分たちでもいくつか用意したり、お祝いでいただいたりして、10枚くらいは持っていました。が!

すーが生まれた後、ユッケくんのオモニムがさらに追加で50枚のソンスゴンを送ってきたのです!

かごの左下に並べてあるのがソンスゴン。肌ざわりが特に良いわけではない。

正直、もらった時は「え!?もう持ってるのにあと50枚も!?」と、なんでこんなに沢山くれたのか理解できませんでした。

大体韓国の人は贈り物をされる時、大量、もしくは高価なもの、または流行しているものでないと喜ばないと言います。ユッケくんはいつも日本のお土産感覚で贈り物をしたら逆に相手の怒りを買うから気をつけろと注意してきます。まぁ、友達ならお土産感覚のちょっとしたものでも喜んでくれると思いますが、義理のご実家へのお土産には気をつけましょうね!

余談になりましたが、とりあえず《あげるなら大量に!》はユッケくんの家でも定番ルールです。

そしてその大量にもらったソンスゴンが、なんと蓋を開けてみたら大活躍だったんです!

あらゆる使い道の中から、私がよくしていた使い方をまとめてみました

すし子ママのソンスゴンの使い方10選

1.朝起きた後の子どもの顔を拭いてあげる。

2.普段の食事の際に絞っておしぼりとして使う。

3.食事の際、襟に挟んでエプロン代わりにする。

4.お出かけ時にハンカチとしてポケットに忍ばせておき、子どものよだれや鼻水をふき取ってあげる。

5.寒い日には子どもの首にスカーフのようにして巻いてあげる。

6.お尻かぶれの時にはウェットティッシュの代わりに絞ったソンスゴンでお尻を拭いてあげる。

7.沐浴の際、体を洗うタオルとして使う。

8.お風呂上りに子どもの髪の毛を拭くのにちょうどいい。

9.怪我や病気の際、保冷剤に巻いてから子どもの体を冷やしてあげる。

10.ママもハンカチとして使う。

もちろんよだれ対策にも、ミルク戻し対策にも使えます!
ちょっとレアケースだけど、手の甲に点滴を刺した時には触らないようにソンスゴンで巻きました。

どうですか!ありとあらゆる使い道がある訳ですよ!

しかもこんなに便利なソンスゴンを50枚も持っていれば、自宅、奥さんの実家、旦那さんの実家とお泊りする可能性がある場所に余裕で10枚ずつくらいおきっぱなしにすることができるでしょう?

しかもしかも、赤ちゃんとの生活でソンスゴンをこまめに洗って使うのはすごく面倒なので、食事用、お尻用、お風呂用、など用途別に分けて、使ったら一日分一気に洗濯しちゃえば楽ですよね。

これがね~、オモニム流なんですよ(笑)

ソンスゴンは50枚いるって、オモニムははじめっから分かっていたんですね。

さすがです。やっぱりオモニムは最強ですね!

孫の面倒なら任せろ!頼りになるうちのオモニム

2⃣コミュニケーション能力のスパルタ教育

うちにはオモニム(ユッケくんのお母さん)率いるオモニム側の親戚が沢山おりまして、みんなとにかく明るくてよくしゃべる!むしろうるさいくらい(笑)

オモニムは6人姉弟の長女で、下に4人の妹と1人の弟がいます。それぞれの子どもたち(つまりユッケくんの従妹たち)もみんな仲が良くて、オモニムの妹2家族は近所に住んでいるので、いつも突然やってきます。

しかも韓国の家の玄関はスマートロックキーなので、暗証番号を知っている人は誰でも侵入可能です。なのでピンポンもなしに、いきなり玄関から「ピッピッピッピッ」と音がして、ガチャっと扉が空くと、すぐさま大声で「수~야~!왔어요~!(すー、来たぞ~!)」と言いながらゾロゾロと入ってくるのです。ギョギョ!

そんな親戚たちは初孫、初姪っ子のすーにゾッコン!家に上がるとすーが泣こうが嫌がろうがお構いなしで、次は自分!とみんなで次から次にすーを抱っこしてあやしまくっていました。

どんな風にあやしていたか日本語で書いてみると、

A:「すー!元気だったか!!会いたかった?会いたかったよね!!ハルモニが来てあげたよ!美味しいもの買ってきたよ!プレゼントもあるよ!」

B:「ちょっと、ちょっと、怖がってるやないの!こっちに渡しなさい!(すーを奪い取って)すーちゃん、こっちのハルモニの方がいいよね~!綺麗なハルモニって言ってごらん、ほら、綺麗なハルモニ!」

C:「いいからいいから、(すーを奪い取って)私が歌歌ってあげるよ。コムセマリーガー ハンチベイッソ♪アッパーゴム オンマーゴム エーギーゴム♪ エギゴム(こぐま)がすーだよね!あ~なんてかわいいんだろうね!誰に似たの?ん?お父さんに似たの?あのハルモニに似たらダメよ!あっはっは!」

A:「すーちゃーーん♡誰が一番好き?このハルモニ?このハルモニ?このハルモニ?」

B:「みんな嫌だってよ!アッハッハッハ!」

...とまぁこんな感じで延々と続きます(笑)

もちろんすーもまだ赤ちゃんですから、急にやってきたよく知らない顔ぶれにたらい回しにされストレスを受けるのでしょう...親戚が遊びに来た日の夜は必ずうなされて長時間夜泣きしていました(笑)

他の日韓夫婦のご家庭はどうなんだろう?うちの親戚がすごいのか、みんなそんな感じなのか...?

ユッケくんのおばあちゃんちに集まった時。いつも親戚たちの輪の中心にはすーが。みんながすーを抱っこしたがっている。
とってきた柿をすーに食べさせるオモニム(ユッケくんのお母さん)とハルモニ(ユッケくんのおばあちゃん)
田植えの手伝いに集まった。中学、高校、大学生のユッケくんの従妹たちもいつもすーと遊んでくれます

日本に帰省した時に、私の従妹がすーに会いに来てくれたんですが、その時にやはり、日本と韓国での赤ちゃんへの接し方の差を感じましたね。なんというか、日本人が赤ちゃんに会う時は接し方がおだやかだな~って!!笑

すーを抱っこしてもいいかと勝手に抱っこする前に聞いてくれるし、そーっと抱っこして優しく話し掛けてくれるし、泣いたらすぐ私に戻してくれるっていう赤ちゃんとママへの気遣いある接し方といいますか。こんなに丁寧に接してくれた人が久しぶりすぎて感動しました!あの、決して韓国の親戚たちが丁寧じゃないとかではないのですが...丁寧...では、ないか!?笑

まぁしかし、そんな親戚たちから愛情たっぷりの韓国語のシャワーを浴びていたおかげで(!?)すーのコミュニケーション能力はずば抜けた成長を見せてくれました。人懐こくて、公園でも自分から他の子に話しかけるような姿がよく見られました。

また言語面でも発達が早く、1歳のお誕生日の頃にはすでにいくつかの単語は言えたし、おしゃべりは「もうこんなにしゃべれるの!?」と会う人みんなに驚かれるくらい早く上手になりました。

一方しーはというと、日本帰国後に生まれたので、初めて韓国で親戚たちに会ったのは1歳を過ぎてからでした。免疫がないまま親戚たちとの初対面となったしー。その時の様子は今でも鮮明に覚えています。

親戚たちがいつものように「수~야~!왔어요~!(すー、来たぞ~!)」とずかずか入ってくると、しーは危険を察知した草食動物のように目を丸くして、怯えた表情で冷蔵庫の前にある扉を閉めて中に隠れたのです

しかし、我らが陽キャラの親戚たちがこれを見逃さないはずはありません。

「시ー야~, 안녕~!(しー、やっほー!)」

と全力の陽気さでやってきた親戚たちの勢いに耐え切れなかったしーは、ギャンギャン大泣き!

そして見つかっても尚、全力で扉を閉めて隠れようと頑張り、無理だとわかると全力でママの元へ逃げてきてひたすらしがみつき抱っこ!彼女の人生でこんなに必死で身を守ろうとしたのはきっと初めての経験だったでしょう。少なくとも母はそんなしーの姿をはじめて見ました(笑)

というわけで、すーとしーはコミュニケーション能力に関してはかなりのスパルタ教育を受けています(笑)

ちなみに、その後すーもしーも親戚たちの勢いに慣れ、今では誰かが家に来ると大喜びで遊んでもらっています。特に大学生のコモ(고모=父方のおばさんという意味)が大好きで、コモが帰る時には帰らないでと大泣きするほど!すーは4歳の頃一人でコモのお家にお泊まりにも行きましたよ。すし子ママもびっくり!

すーとすーの大好きなコモ。コモがいればお泊りだってできちゃう。

やっぱりコミュ力育ってきてますよ(笑)

こんな陽キャラ親戚たちのおかげで、すーもしーもすし子ママも徐々に韓国に馴染んでいけている気がします。一人ひとり紹介したいくらいの濃いい親戚たちが、これからも私たちに愛と刺激を与えてくれることでしょう


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