
みなさんこんにちは。すし子ママです!
当日朝からの準備
両親の顔合わせ、結納などについて書いた【結婚までの流れ】の記事もありますので、良かったらそちらも併せて読んでみてください
ヘアメイク&ドレスにお着換え
まず一日のスタートはヘアメイクから始まりました。
ここで花嫁、花婿、花嫁の父母、花婿の父母は全員ヘアメイクを受けました。
前撮りの時の後悔があったので、ヘアスタイルは希望の写真を持っていって見せましたが、全て希望通りという訳にはいきませんでした。
でも顔周りに少し後れ毛を出すとか、そういう希望には応じてくれたし、清楚な綺麗目スタイルにしてくれたので、私は満足でした!
基本そのままハンボックに着替えてもおかしくないような綺麗なまとめ髪にしてくれるので、日本でよくある、くるくるのウェーブ髪を下ろして髪に花を沢山飾るとか、ちょっと変わったまとめ髪とかは無理かもです…。
メイクはバッチリ目だけど写真写りがいいくらいの感じで仕上げてくれたので、良かったです!
私の母は普段メイクとかしないタイプなのですが、プロの方にメイクしてもらってかなり綺麗になっていましたよ!
でも母はヘアスタイルはちょっと気に入らなかったみたい。私からしたら結構似合っていたと思うけど(笑)
ヘアメイクに関しては当日はじめましての一発勝負なので、細かい部分に関しては諦めの心も必要だなと思いました。
韓国で式を挙げる人は、あまり個人的な希望を持たずに「綺麗にしてもらう」と思っていれば間違いないです!


ヘアメイクが完了したら、ドレスに着替えてみんなでタクシーに乗り込み、いざ式場へ!
式場についてからの流れ
花嫁は新婦待機室へ
式場に着いたらまずは新郎・新婦共に新婦待機室へ向かいます。
ここは新婦の控室となっていて、同時に結婚式に来た親族や友人が新婦と一緒に写真を撮れる場所でもあります。
プロのカメラマンがいてくれて、ここで撮った写真は後でアルバムにまとめてくれます。
まずは新郎・新婦で何カットか写真を撮り、その後は新郎と新婦で別行動になります。




私は次々に入ってくるユッケくんの親戚と写真を撮ってたりして、常に誰かと一緒にいた感じです。


日本からわざわざ来てくれた友人や韓国人の友人が入ってきてくれた時はとっても嬉しくて、
日本だと結婚式の前に花嫁とこんな感じでゆっくり写真を撮ったり話したりする時間はないので、
こんな形もいいな~と思いました!


上の写真で私の髪型もちょっとわかりますかねぇ?こんな感じにセットしてもらいました
花婿は受付近くで招待客に挨拶
さて、ユッケくんはというと、受付前にスタンバイ!
来客の皆さんと挨拶をするのが仕事です。
韓国の結婚式は、招待された人が来るという訳ではなく、新郎・新婦の両親の友達や、遠い親戚、時には全く知らない人が来る場合もあったり(笑)
とにかく来る者拒まずの精神で、お祝いに来てくれた人を歓迎します。




余談ですが、韓国のアボニム、オモニムも日頃から結構な頻度で誰かしらの結婚式に参加していて、
日本から電話をすると「オ~、今イェシクジャン(結婚式場)に向かってるとこや」なんて会話が年に3~4回はありますね(笑)
多分感覚としてはちょっとした同窓会に出るくらいの感じなのかな。
私もユッケくんと結婚してからすでに2回、親戚の結婚式に参加しましたよ♪
ここで、韓国で誰かの結婚式に行く場合の流れをここでまとめておきます!
①受付でご祝儀(5~10万ウォン程)を渡す。(封筒に名前を書いておくこと)
②ご祝儀と引き換えにビュッフェ会場の食事チケットをもらう。
③新郎に挨拶(知らない場合はスキップしてもよい)
④新婦と写真を撮る(撮らなくていい場合はスキップしてよい)
⑤結婚式を好きな場所から見て、終わったらビュッフェ会場で自由に食事をして、気が済んだら帰る。(なんなら結婚式も最後まで見なくてもよい)
要は、ご祝儀と引き換えにビュッフェのチケットをもらうことさえ忘れなければ、後はどう過ごしてもOK!
なんてラフなんでしょう!服装も、ちょっといいレストランに行く時くらいの恰好から、今から散歩に行ってきますくらいの人まで様々。ジーンズでもOKです。
日本の披露宴に行くときのように着飾って来たら逆に引かれちゃうのでご注意を!!
さて、私たちの結婚式の話に戻りますが、受付の担当者は予め親族や友人の誰かにお願いしておかなければいけません。
私たちの場合は韓国語がわからない日本からの参列者もいたので、新婦側の受付担当はユッケくんの後輩で日本語ができる韓国人にお願いしました。
新郎側の受付はユッケくんのおじさんがやってくれました。
下の写真の後ろに写っているのが受付デスクです。


こうして新婦は優雅に座って写真撮影、新郎は怒涛の挨拶回り、というのが式前の流れです。
それでは、間もなく式が始まります!
結婚式開始から終了まで
まず式が始まる時間になると、式場の案内係の人が花嫁を迎えに来ます。
案内係について行き、式場の入口に新郎、新婦、新婦の父親が集合します。
因みに韓国の結婚式場には同じフロアにもいくつかの式場がある会場もあり、受付のあるロビーには他の結婚式を見に来た人もウロウロしているのです。
なので、人がみんな式場の中に入って待っているという状態はありません。
式場の入口の扉は常に全開オープンなので、式場の外にいる人たちがごちゃごちゃしているところから主役たちは入場します(笑)
日本みたいにこっそりスタンバイしてからの、「新郎新婦、入場です!」みたいな演出はないので、やりたい人は絶対日本がいいですね


この時、両家の家族は一番前の家族席に座って待ちます。
新郎・新婦の母親が入場


まず、新郎の母と新婦の母が手をつないで入場します。
このお母さん達が生み育ててきた大事な娘と息子が、これから新たな家族を作るのね...と、想像するとジーンとくる場面です。
あと、両家仲良くやっていけますように!という願いを込めたくなるシーンですね(笑)
今まで他の結婚式も2回見たけれど、みんなこのパターンでした!定番みたい
次にお母さん達がキャンドルに点火。これは新しい家族のはじまりを意味しています。
これは結婚式によってバリエーションがありました。


新郎入場


続きまして、新郎が一人で入場します。
ユッケくんはただ歩いて入場しましたが、最近ではボクシングの入場曲を流してファイティングポーズをしながら入場するなど、個性を出すパターンもありました!(2025年現在)
流行り廃りの激しい韓国なので、この辺はコロコロ変わっていきそうですね。
新婦がお父さんと一緒に入場


ついにすし子ママもバージンロードを歩く時がやってきました。
一歩ずつ歩いて下さいと説明を受けていたので、いざ歩みを進めると...
父、スタスタ行こうとするやん!!ちょっと待ってくれ~
私は一生に一回のバージンロードをもうちょっと楽しみたかったので、速く歩こうとする父をぐいぐい引っ張りながらゆっくり一歩一歩前に進みました(笑)
新郎・新婦誓いの言葉


飛行機の中で考えた言葉をユッケくんは日本語で、私は韓国語で言うことにしました。
私の韓国語はほとんど練習なしでカタカナの振り仮名を読んだだけなので、今聞き直すとボロボロで何言ってるかわからない(苦笑)
これは今となってはちゃんと準備して練習もしておくべきだったと後悔!
私たちはあまりにも結婚式にこだわりがなかったので、こういう部分に明らかな準備不足が出てしまいました。
結婚式のムービーを見返す度に「なんちゅう発音しとんねん!」と自分にツッコミたくなります。
因みに私たちの誓いの言葉は飛行機の中で考えたにも関わらずなかなか気に入っているので、その後ソウルに行った時とあるイベントで掛け軸にしてもらい、玄関に飾っています。


私たちの誓いの言葉はコチラ
서로의 다름을 인정하고 그 다름이 있어 사랑할 수 있었음을 기억하라
お互いの違いを認め、その違いがあって愛することができたことを記憶するべし
この言葉はユッケくんが考えたんですが、私もとても共感しています。
はじめは互いの違いにも惹かれ合って結婚したはずなのに、だんだんとその違いが受け入れられなくなって、ケンカしたり夫婦仲が悪くなってしまうことってありますよね。
元々違うから、好きになったんだ、という初心を忘れないように生きていこうと思います
それから最後にもう一度言っておきます。
誓いの言葉を韓国語で言うなら事前に練習しておきましょう!!笑( しない方が珍しいか...)
新郎・新婦の父から2人への手紙


続いて、両家の父親から2人への手紙が読まれました。
私たちの場合、手紙は予め用意してもらい、翻訳をつけて前面のプロジェクターに映し出しました。
この翻訳もユッケくんが頑張りました。


歌のお祝い
さて、日本でも最近は結婚式における余興が少なくなっていますが、韓国では歌のお祝いがあるくらいです。
歌うのは友人や家族、または新郎新婦が自ら歌うパターンもあります。
私たちの場合は、幸運なことに、新郎が以前仕事で通訳をしたオペラ歌手がわざわざ私たちの為に式に参列し、歌ってくれました。


さすがプロのオペラ歌手!めちゃくちゃ深みのある声で鳥肌ものでした!!本当に鳥肌立った!
歌にももちろん感動したのだけれど、実は私、この時オペラ歌手の後ろに新郎の友人のカメラマンがいて、仕事でもないのに何枚も何枚も、ずっと私たちのベストショットを狙ってシャッターを切ってくれている姿に感動して、思わず涙。
後でユッケくんにオペラ歌手の歌に感動して泣いてたねと言われ、「いや、実は後ろで頑張って写真を撮ってた友人の方に感動してたんだよ」というと爆笑してましたけどね(笑)
自分でも笑っちゃうけど、結婚式で涙したのはその瞬間だけでした(笑)
新郎・新婦が両家の親に挨拶
さてさて、あとは両家の親に正式な挨拶をすれば、式はもう終わりです。
ですが、ここですし子ママはとんでもない失敗をしてしまったんです!!!
案内係の女性に連れられて新婦の両親の前へ向かい、そこでユッケくんに「挨拶して」と耳打ちされたのですが、ユッケくんが隣でいきなり地面に両ひざをつけておでこも床につけて行う韓国の正式なお辞儀をしたんです。
いきなりのユッケくんの正式挨拶に驚いた私!!
咄嗟に自分も地面に座り込んでユッケくんと同じように挨拶をしました。
すると会場がざわつき、クスクスと笑いだす韓国のみなさん。
え!なに!?どうしたの!?と慌てる私。
頭を挙げたユッケくんが初めて隣に座っている私に気付き、「すし子は立ったままでいいんだよ(笑)」と教えてくれました。
えーーーーーーー!
やだやだ、もう恥ずかしすぎる!(泣)
穴があったら入りたい…(泣)
大勢の前でやらかしてしまった私。もうやり直せない一生に一度の結婚式。あっはは~(白目)
これがね~私の珍道中のはじまりですよ~。(
ブログタイトルね)まさに「恥をかかずに異文化を知ることはできない」という洗礼を受けたすし子ママでした(笑)
いいですか、みなさん、新婦は立ったままお辞儀をすればいいんですよ!!
新郎の動きには、くれぐれも騙されないでね!!!




新郎・新婦退場
最後に私がやらかして、両家の親への挨拶を無事(?)終えた2人。
その後は2人で手をつないで退場し、すべてのプログラムは終了。


式開始からここまでがおよそ30分です。
いかがでしたか?
韓国の結婚式ってこんな感じなんだ~!と思ってもらえたら嬉しいです。
終わった後はみんなで写真撮影をして、来客はビュッフェ会場へ。新郎新婦はペベク会場へ向かいます。
ペベク(폐백)とはが新しい夫婦が新郎の家に入るための挨拶の儀式で、ハンボックを着て家族だけで行います。


ブーケトスの写真も撮ったのですが、ブーケトスというイベントを楽しむ訳ではなく、新婦がブーケをあげたい友人を指名して前に出てきてもらい、カメラマンに「こうやって、もうちょっとこう…」みたいな角度の指示を受けながら写真を撮ってもらう感じでした。なんとも韓国らしい写真第一なやり方!笑


終了後の動き


ペベクが終わったら新郎新婦はハンボック姿でビュッフェ会場に挨拶回りに向かいます。
ですが、全員が帰るまでお見送りする義務はなく、別の結婚式に参加した時には新郎新婦が客人よりも先にビュッフェ会場を抜けて新婚旅行に向かうパターンもありました。
私達の場合はその日一旦ホテルへ戻り、日本から来た親戚と友人を連れて夕食を食べに行きました。
式を終えてホッと一息。食事の後はe-martに寄ってお土産を選んだりと、束の間の自由時間を楽しみました
最後に
結婚式を終えてみて、まずは「やって良かった!」というのが率直な感想です。
始めは結婚式はしなくてもいいかななんて思っていたけれど、大切な友人や親族の皆さんとこうして一堂に会する機会を作ってもらったことが一番やって良かったと思うポイントでした。
結婚式を開かなければなかなか会えなかっただろう親族も沢山いるし、遠方から来てくれた友人の友情を感じてめちゃくちゃ嬉しかったり。
結婚式って、人と人をつなぐ場なんだな~と感じました。
最後に、私が感じた〈韓国の結婚式〉のメリットとデメリットをまとめてみました。
〈メリット〉
・安い!(結婚式にかかる費用は50~100万円程)
・30分で終わる簡単さ!
・結婚式の準備が日本ほど大変ではない
・引き出物の用意がいらない
・ペベクを体験できる
〈デメリット〉
・エンターテイメント性に欠ける
・お色直しがない
・ヘアメイクの打ち合わせができない
皆さんなら日本と韓国、どちらで結婚式を挙げたいですか?
どちらにしても、結婚式が素敵な思い出の詰まった一日になりますように
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